Windows 10にセキュリティソフトはいらない?【ビジネス利用には導入をおすすめ】
「Windows 10にセキュリティソフトはいらないって聞くけど本当なの?」「有料のセキュリティソフトを導入した方がいいか迷っている…」
このように、悩んでいる方も多いと思います。
そこでこの記事では、以下の内容について解説していきます。
・「Windows 10にセキュリティソフトはいらない」と言われている理由
・Windows 10に標準で入っている
・「Microsoft Defender」について有料ソフトの必要性
この記事を読めば、ビジネス利用でのWindows 10にセキュリティソフトを導入した方が良い理由がわかります。
セキュリティ対策の参考になるかと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
「Windows 10にセキュリティソフトはいらない」と言われている理由
まず、なぜWindows 10にセキュリティソフトが不要と言われているのか、理由を解説します。
Microsoft Defenderが標準で入っているから
Windows 10には「Microsoft Defender」という名称のセキュリティソフトが標準で用意されています。
なので、他の有料ソフトは必要ないということです。
実際にとても優れたソフトで、そう主張されるのも納得できます。
「AV comparatives」が性能をテストした結果、他の有料ソフトと遜色ない優れた検出率を示していました。
これが、Windows 10にセキュリティソフトはいらないと言われる一番の理由です。
ルーターを経由することで通信が暗号化されたから
今から20年前の2000年頃、当時は電話線をパソコンに接続してネットに繋がっていました。
その頃は、簡単に他人のパソコンに侵入できるほどセキュリティが緩かったため、有料ソフトが必須だったのです。
しかし、その後ネット環境は大きく改善されました。
電話線やモデムから直接パソコンに繋げずに、ルーターを経由することで通信は暗号化されたのです。
結果、ウイルスや他人からの侵入が激減したため、有料ソフトは必要ないと言われています。
Microsoft Defenderの基本性能
次にMicrosoft Defenderは、具体的にどんなことができるソフトなのか基本性能をさえて押さえておきましょう。
リアルタイム監視によるウイルスと脅威の防止
リアルタイムでパソコンを監視し、ウイルスや脅威が検出された際にはすぐに削除してくれる機能を有しています。
ダウンロード前にファイルを調査し、異常があればすぐにユーザーに警告してくれるのです。
また、すでにダウンロードされているファイルにも、ウィルススキャンをかけられる機能があります。
Windows ファイアウォールとネットワーク保護
インターネットでWebサイトの閲覧やメールのやりとりをする際、そのデータはネットワークの通り道である「ポート」を通ります。
ファイアウォールは、このポートを見張るガードマンのような役割を担っているのです。
不審なデータのやりとりが行われそうになると、即座にポートを塞いで通信を遮断してくれます。
これによって、不正なアクセスを受けないようになるのです。
また、パソコン内のデータが流出してしまわないための防御策としても機能します。
アプリとブラウザーの制御
アプリとブラウザーの制御とは、悪意のあるWebサイトへのアクセスや、危険性のあるファイルのダウンロードをブロックする機能です。
危険性を検知すると、画面上に警告を表示してユーザーに知らせます。
サイバー攻撃を未然に防いでくれる機能です。
ランサムウェア防止
近年、被害が増えているランサムウェアの対策も可能です。
ランサムウェアはパソコン内のデータを暗号化して利用できなくし、復号化するために金銭を要求するマルウェアの一種です。
ランサムウェアが勝手にファイルを暗号化することを防止します。
データ回復機能もあるので、万が一被害にあった場合もデータを復元できることがあります。
Microsoft Defenderと有料ソフトの違い
Microsoft Defenderはウイルス対策という点において、とても優れたソフトです。
しかし、有料ソフトにしかない機能もあります。詳しく紹介していきます。
迷惑メールや不審な広告の対策
Microsoft Defenderでは、迷惑メールや不適切なweb広告をブロックするような機能は備わっていません。
そのため、それらをブロックするためには、何らかの処置をする必要があります。
例えば、使用中のメールソフトの迷惑メール防止機能を使用することや、webブラウザのブロック機能を有効にするなどです。
またはそれらの機能がついている有料ソフトを導入する必要があります。
未知のウイルスへの対応
Microsoft Defenderができるのは、既知のウイルスに対する防御のみです。
そのため、これまでにない新しいウイルスには対応できません。
新しいウイルスに対応するには『ふるまい検知』ができる製品が有効です。
ウイルスらしき動きを検知して対応するので、これまでにない最新のウイルスにも対応できる可能性が高くなります。
より多くの脅威に対策できるよう、導入しておきたい機能です。
管理機能がある
有料ソフトを導入するメリットに、管理機能が挙げられます。
管理者がリモートでID/パスワードを管理したり、セキュリティ状況をモニタリングしたりできます。
Microsoft Defenderには、管理者が全部をコントロールできるような管理機能はありません。
したがって、Microsoft Defenderを利用する際には、管理機能の不足を運用でカバーしなくてはなりません。
サポート対応が手厚い
有料ソフトはサポート対応が手厚く、電話やメールでのやりとりが可能です。
何かしらの不具合がでたときに、電話やメールで素早く対応してもらえたら安心ですよね。
Microsoft Defenderの場合、サポートはQ&Aとチャットがメインとなるため、手厚いサポートは期待できません。
有料ソフトの必要性はケースバイケース
個人で利用する分には、利用者の知識レベルや使い方次第ですが、有料ソフトはなくても良いでしょう。
Microsoft Defenderがあれば十分です。
しかし、ビジネスで利用する場合は有料のソフトを導入することをオススメします。
個人利用ではなくてもOK
以下のケースであればMicrosoft Defenderでセキュリティ対策は十分事足りるでしょう。
・インターネットの使用がWeb検索や動画視聴程度の場合
・パソコンをオフラインメインで使用する場合
・セキュリティに関する知識がある利用者の場合
ただし、Microsoft Defenderがあるから、100%大丈夫という訳ではありません。
また、有料ソフトも同様で100%安心ではないです。
個人利用の場合、有料ソフトにしかない機能はオーバースペックになり得るので、なくても良いかもしれません。
ビジネス利用では導入をオススメ
ビジネス利用の場合は、導入することをオススメします。
会社の機密情報や顧客の個人情報などの情報漏えいを防ぐために、より高度なセキュリティが必要になるからです。
例えば、多数のパソコンのセキュリティ状況を管理者が監視することは、Microsoft Defenderではできません。
他にも多くの従業員が利用するので、セキュリティの知識はまばらです。
そのような状況では、有料ソフトを入れておく方が無難でしょう。
まとめ【セキュリティソフトだけに頼らず多層防御が必要】
「Windows 10にセキュリティソフトはいらない?」という問いに対して、必要性はケースバイケースです。
個人利用であれば、標準搭載のMicrosoft Defenderで十分なケースもあります。
一方、ビジネスでは導入した方が良いといえます。
有料ソフトにしかない機能があるからです。
しかし、たとえ有料ソフトを入れていても、100%サイバー攻撃に合わない保障はありません。
従業員への教育や機密情報にアクセス制限を設けるなど、複数の対策を用いて多層防御のシステムを構築することが大切です。
セキュリティソフトだけでなく、複数のツールを使用して自社のセキュリティを強固にしていきましょう。
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