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サイバーセキュリティとは?企業が実施するべきサイバーセキュリティの種類や基本的な5つの対策を解説!

2024/10/17 ブログ

 

サイバーセキュリティとは何か気になるけれど、種類や対策は?

 

サイバーセキュリティは、企業にとって必要な対策なのでしょうか。

 

今回は、企業が実施すべきサイバーセキュリティの種類について解説します。また、基本的な5つの対策もまとめました。

 

これを読めば、サイバーセキュリティは必要だと思えて、実施するきっかけになり、より効果的な対策を行えるようになります。

 

先に結論を言うと、サイバーセキュリティは、企業全体が日頃から取り組み、しっかりと理解を深められれば十分に有効な対策を講じることが可能ですよ。

 

サイバーセキュリティとは?

サイバーセキュリティとは、企業や組織が保有している情報資産が、ネットワークを介して行われるサイバー攻撃などから漏洩することを防ぐ対策や手法のことを言います。

 

サイバー攻撃が行われる目的は、システムに不正アクセスしたり、データを改ざんしたりするだけでなく、データの窃盗や業務の妨害、金銭の要求などが考えられます。

 

インターネットが普及した現在、サイバー攻撃は増加傾向にあり、サイバー攻撃の被害から情報漏洩による様々な損害を防がなければなりません。

 

手口が巧妙化・高度化しているサイバー攻撃から重要な情報資産を守るために、企業全体が一丸となって効果的なサイバーセキュリティ対策を実施しましょう。

 

サイバーセキュリティの必要性

サイバー攻撃は、インターネットに接続していれば誰もが標的になり得る可能性があります。

 

なぜなら、デジタル環境において外部からの攻撃を受けやすく、被害が大きくなる傾向にあるからです。

 

サイトの閲覧やデータのダウンロード、人為的なミスなど、業務での些細な行動が原因で攻撃を受け被害に発展するリスクがあるため、適切な対策を実施しなければなりません。

 

サイバー攻撃から情報資産を守ると同時に、意図しないアクセスから保護し、サイバー攻撃のリスクを抑えるためにも、サイバーセキュリティは必要と言えるでしょう。

 

サイバーセキュリティと情報セキュリティの違い

サイバーセキュリティと情報セキュリティは、しばしば同じ意味で使用されますが、厳密な意味は異なります。

 

サイバーセキュリティは、「デジタル化した情報を守るためのセキュリティ」であるのに対し、情報セキュリティは、「保護する媒体に関わらず情報を守るセキュリティ」を意味します。

 

情報面に着目すれば、サイバーセキュリティは情報セキュリティに含まれる関係にありますが、情報セキュリティ対策を実施したからと言って、サイバーセキュリティも万全な状態とは限りません。

 

これまで情報セキュリティ対策に取り組んできた場合でも、サイバーセキュリティ面の視点から不足がないかを改めて確認してみましょう。

 

企業が実施すべきサイバーセキュリティの種類

インターネットが普及したデジタル環境において、企業や組織は大小の規模に関わらずサイバー攻撃の脅威にさらされています。サイバー攻撃から重要な情報資産を守るためにも、日頃から効果的な対策を実施し、セキュリティを向上させなければなりません。

 

では、企業が実施すべきサイバーセキュリティの種類について、具体的に見ていきましょう。

 

ネットワークセキュリティ

ネットワークセキュリティとは、コンピュータネットワークを不正アクセスやデータの改ざん、マルウェアなどの攻撃から保護するための対策のことです。

 

個人や企業の重要な情報資産を保護し、情報漏洩のリスクを低減させることが期待できます。

 

近年、テレワークやクラウドサービスの普及に伴い、ネットワークの利用が不可欠な現代だからこそネットワークを適切に管理しなければなりません。

 

ファイアウォールの導入やアンチウイルスによる侵入検知、アクセス制限などをして対策を実施しましょう。

 

エンドポイントセキュリティ

エンドポイントセキュリティとは、ネットワークに接続されたパソコンやスマホなどの情報端末を保護するための対策のことです。

 

「エンドポイント」とは、セキュリティ用語で「終点」や「末端」を意味します。

 

これらのエンドポイント自体やエンドポイントに保存している情報を外部へ漏洩しないために保護しなければなりません。

 

ファイアウォールやアンチウィルスの導入の他、悪意あるソフトウェアやマルウェアからエンドポイントを守ったり、データの暗号化をしたりして有効な対策を講じましょう。

 

アプリケーションセキュリティ

アプリケーションセキュリティとは、アプリケーションに潜む脆弱性を特定・修正し、サイバー攻撃などの脅威から保護するための対策のことです。

 

ソフトウェア開発のライフサイクル全体におけるプロセスであり、コードの記述やアプリ設計、メンテナンスなどの段階で実施されます。

 

悪用される前に弱点を把握することでアプリケーションを狙った攻撃から保護し、不正アクセスや情報漏洩のリスクを低減させます。

 

アプリケーションの脆弱性診断、ペネトレーションテスト、セキュリティポリシーの策定などの対策を行いましょう。

 

クラウドセキュリティ

クラウドセキュリティとは、クラウド内のデータやアプリケーションを悪意ある攻撃や不正アクセスから保護するための対策のことです。

 

近年、クラウドサービスを利用している企業や公的機関が増えており、クラウドセキュリティの重要性も高まっています。

 

しかし、クラウドサービスの使用には、不正アクセスや情報漏洩のリスクがあるため十分な対策が必要です。

 

共有のセキュリティ設定や多要素認証によるアクセス制限、内部監査などを実施し、セキュリティレベルの向上に取り組みましょう。

 

サイバーセキュリティの対象となり得るサイバー攻撃の種類

サイバーセキュリティの対象となり得るサイバー攻撃には、様々な種類があります。サイバー攻撃の特徴や特性、手口や対策などを知り、それぞれ適切な対策を実施しなければなりません。

 

では、サイバーセキュリティの対象となり得るサイバー攻撃の種類について、具体的に見ていきましょう。

 

マルウェア

マルウェアとは、コンピュータやネットワークに害をもたらすことを目的に作られた悪意のあるソフトウェアのことです。

 

一般的には、ワームやトロイの木馬、スパイウェアやランサムウェアなどのコンピュータウイルスが該当します。

 

第三者がシステムに不正にアクセスすることで、データの破壊や盗難、改ざんされる可能性があります。

 

ネットワーク感染やメールに添付されたファイルから感染する手口が多いため、セキュリティソフトの導入やセキュリティ教育を実施して対策を取りましょう

 

ランサムウェア

ランサムウェアとは、マルウェアの一種で、感染したコンピュータやシステムに不正アクセスしてデータを暗号化し、アクセス制限をかけるものです。

 

攻撃者の多くは、データを暗号化あるいは操作をロックしたあと、データの復旧を条件に身代金を要求します。

 

また、ランサムウェアに感染すると、金銭被害が発生するだけでなく、業務停止や情報漏洩などの多大なダメージを受けるリスクがあります。

 

国内外の大手企業や医療機関がランサムウェアの被害に遭うケースが増えており、特に注視されているサイバー攻撃です。

 

標的型攻撃

標的型攻撃とは、特定の企業や組織内の機密情報を狙って仕掛けられるサイバー攻撃のことです。

 

高度なフィッシングメールを装ったり、マルウェアを仕組んだ添付ファイルやURLを開かせたりしてウイルス感染させる手口が多く見られます。

 

また、公共サービス機関や製造業、価値の高い知的財産を保有している企業が対象になることが多いです。

 

標的に対してカスタマイズされた攻撃が行われ、他のサイバー攻撃と比べるとより巧妙で複雑な手法であるため、不審な送信元や心当たりのないメールはむやみに開かないようにしましょう

 

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、不正利用するためにクレジットカード情報や住所などの個人情報を盗み取る、詐欺まがいのサイバー攻撃です。

 

一般的には、信頼している人物になりすましたeメールやSMSを送信し、マルウェアを仕組んだファイルを開かせたり、悪質なウェブサーバに誘導したりする手口です。

 

近年、内容も巧妙化しており、大手の銀行や通販サイト、知り合いなどを装う悪質な手口が増えています。

 

フィルタリング設定やセキュリティソフトの導入、セキュリティ教育の実施で被害を抑えることができるでしょう

 

DoS/DDoS攻撃

DoS/DDoS攻撃とは、サーバに対して意図的に大量のリクエストを送信し、サーバに負荷を与えてダウンさせるサイバー攻撃です。

 

短時間で数十万件のリクエストを送信することでスペック以上のアクセス数を起こし、機能停止にまで追い込みます。

 

DoS/DDoS攻撃の主な目的は、トラフィック増大によるネットワークの遅延やウェブサイトへのアクセス不能などが考えられます。

 

通販サイトなどの場合、商品の販売が継続できなくなるなどの被害に見舞われる可能性があるため、アクセスの制限・遮断や対策ツールを導入して対策しなければなりません

 

ゼロデイ攻撃

ゼロデイ攻撃とは、OSやソフトウェアなどに脆弱性が発見され、最新のアップデートが適用されるまでの間に、その脆弱性を突いて行われるサイバー攻撃です。

 

ゼロデイ攻撃は、脆弱性を突くために悪質なマルウェアをメールに添付し、対象のネットワーク機器を感染させます。

 

また、他社のウェブサイトを改ざんし、悪質なプログラムを勝手に組み込むことで不特定多数のターゲットに感染させる手口などもあります。

 

各種ソフトウェアを常に最新の状態に保つことを前提に、ウイルスや不正アクセスを検知するソフトの導入をするなどして、何重にも対策を施すようにしましょう

 

サイバーセキュリティの三原則

サイバーセキュリティの三原則は、以下の3つです。

 

・ソフトウェアを最新に保つ

・強固なパスワード設定と多要素認証を活用する

・不用意に開かない、インストールしない

 

サイバーセキュリティ対策では実施すべき対策がたくさんありますが、中でも最初に実施すべき基本の対策は3つです。では、サイバーセキュリティの三原則について詳しく解説します。

 

ソフトウェアを最新に保つ

サイバーセキュリティの三原則1つ目は、ソフトウェアを最新に保つことです。

 

なぜなら、最新のアップデートには、OSやソフトウェアの脆弱性が改善され、セキュリティ機能の強化も含まれているからです。

 

OSやソフトウェアのアップデートは、セキュリティの観点から極めて重要です。

 

定期的にOSやソフトウェアのアップデートを確認し、すぐに適用することで潜在的なリスクの軽減が期待できるでしょう。

 

強固なパスワードの設定と多要素認証を活用する

サイバーセキュリティの三原則2つ目は、強固なパスワード設定と多要素認証を活用することです。

 

なぜなら、複雑で推測されにくいかつ、文字数が多いパスワードに設定することで、不正アクセスを防ぐことができるからです。

 

また、多要素認証を導入し、パスワード以外の認証方法を追加することも不正アクセス防止に繋がります。

 

他にも、同じパスワードを複数のサービスで使い回ししないことも意識しましょう。

 

不用意に開かない、インストールしない

サイバーセキュリティの三原則3つ目は、メールやSMSのリンクや添付ファイルを不用意に開かない、インストールしないことです。

 

なぜなら、フィッシング詐欺やマルウェア感染に繋がる可能性があるからです。

 

また、近年では公式サイトや公式ストア以外からダウンロードした、提供元が不明なアプリによるマルウェア感染も確認されています。

 

高度に偽造されたサイトや巧妙な詐欺メールが増えているため不用意に開かない、インストールしないように注意しましょう。

 

基本的な5つのサイバーセキュリティ対策

基本的なサイバーセキュリティ対策は、主に以下の5つです。

 

・総務省セキュリティガイドラインに沿った対策を行う

・セキュリティ対策ソフトを導入する

・社内でセキュリティルールを策定する

・第三者の視点を取り入れる

・公衆Wi-Fiを使用しない

 

日頃から有効なサイバーセキュリティ対策を実施することで、サイバー攻撃の被害を防ぐことができます。では、それぞれの対策について詳しく解説します。

 

総務省セキュリティガイドラインに沿った対策を行う

具体的なサイバーセキュリティ対策1つ目は、総務省セキュリティガイドラインに沿った対策を行うことです。

 

総務省は、企業や自治体が守るべきセキュリティの指針を示した「セキュリティガイドライン」を公開しています。

 

例えば、「テレワークセキュリティガイドライン」では、働き方改革によるテレワークの現状を受けて、企業がセキュリティ上の不安を抱くことなく、テレワークを導入するための指針を示した内容が書かれています。

 

また、セキュリティとその対策や管理プロセスなどの項目も用意されているため、セキュリティに不安がある場合などは、ぜひ参考にしてみましょう。

 

セキュリティ対策ソフトを導入する

具体的なサイバーセキュリティ対策2つ目は、セキュリティ対策ソフトを導入することです。

 

なぜなら、不正アクセスやウイルスの検知などを行い、パソコンやネットワークをサイバー攻撃から守ってくれるからです。

 

例えば、不正なネットワーク通信を検出し、ブロックする機能を備えているファイアウォールがあります。

 

サイバー攻撃からパソコンやネットワークを守るためにもセキュリティ対策ソフトを導入し、常に最新の脅威に対抗できるよう最新の状態に保つことも意識しましょう。

 

社内でセキュリティルールを策定する

具体的なサイバーセキュリティ対策3つ目は、社内でセキュリティルールを策定することです。

 

なぜなら、従業員のセキュリティ意識の向上やセキュリティインシデントの発生防止に繋がるからです。

 

例えば、社内研修を通じてセキュリティルールの内容を共有し、実践的なセキュリティ対策を徹底することが大切です。

 

従業員がセキュリティの知識を身に付けることで、リスクある行動の回避やインシデント発生時の適切な対応ができるため、社内でセキュリティルールの策定に取り組みましょう。

 

第三者の視点を取り入れる

具体的なサイバーセキュリティ対策4つ目は、第三者の視点を取り入れることです。

 

なぜなら、自分たちでは気付きにくい設定の不備やリスクの高い部分を知ることができるからです。

 

例えば、自社のセキュリティに問題がないか不安な場合は、セキュリティチェックサービスを使用し、システムやサーバなどに脆弱性が潜んでいないかを確認することができます。

 

セキュリティ面に不安を感じる場合やセキュリティをより強化したい場合は、サービスやツールなどを使用して第三者の視点を取り入れてみましょう。

 

公衆Wi-Fiを使用しない

具体的なサイバーセキュリティ対策5つ目は、公衆Wi-Fiを使用しないことです。

 

なぜなら、セキュリティを直接コントロールできないため、中間者攻撃などの被害を受けるリスクが高まるからです。

 

例えば、カフェやホテル、公共施設などに設置された公衆Wi-Fiを使用して、会社の機密情報や個人のオンラインバンキングなどにアクセスすることは避けなければなりません。

 

個人・機密情報の漏洩や不正利用の被害を受けないためにも、不用意に公衆Wi-Fiは使用しないように気を付けましょう。

 

まとめ

今回は、企業が実施すべきサイバーセキュリティの種類や基本的な5つの対策を解説しました。

サイバー攻撃の手口は日々、巧妙化・高度化しており、被害も増えているため、サイバーセキュリティの三原則などの効果的かつ有効なサイバーセキュリティ対策を実施していただきたいです。

 

基本的なサイバーセキュリティ対策の実施により、サイバー攻撃を防ぐことが可能になります。インフォシールド合同会社では、サイバーセキュリティに関するサービスの見積もりやサービス提供を行っております。

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