eメールセキュリティとは?メールリスクの種類や対策方法4選を解説!
eメールセキュリティが気になっている方や導入を検討している方もいると思います。
eメールセキュリティは、サイバー攻撃に有効な対策なのでしょうか。
今回は、eメールセキュリティの導入目的を解説します。また、サイバー攻撃を防ぐ4つのセキュリティ対策の種類もまとめてみました。
これを読めば、eメールセキュリティ対策が必要だと思えて、導入するきっかけになり、より効果的なサイバー攻撃の対策を検討することができます。
先に結論を言うと、eメールセキュリティを導入することで、内部不正などのヒューマンエラーを減らすことが可能ですよ。
eメールセキュリティとは?
eメールセキュリティとは、外部から届くメールに付随する脅威を防ぐセキュリティ対策のことです。
近年、不正アクセスやフィッシングなどが増加しており、サイバー攻撃からメールを保護するためにセキュリティリスクを低減する手段を検討する必要があります。
例えば、ウイルスを含むメールを検知して削除したり、添付ファイルに含まれる悪意あるコードを無効化したりと様々な対策があります。それらの広範囲な機能を備えたものをメールセキュリティと呼びます。
個人情報の保護、企業の機密情報の安全確保、及びサイバー攻撃からの防御を目的として、多くの企業がメールセキュリティ強化に力を入れています。
eメールセキュリティシステムの導入目的
eメールセキュリティシステムを導入する目的には、危険性のあるメールの送受信をしないことや誤送信を防ぐといった理由があります。
では、eメールセキュリティシステムの導入目的について、具体的に見ていきましょう。
危険なメールを受信しないようにする
1つ目の導入目的は、危険なメールを受信しないようにするためです。
一方的に送り付けられるスパムメールや送信元を偽ってメールを送り、ユーザの個人情報を抜き取るフィッシング詐欺などの対策になります。
これらの危険なメールからサイバー攻撃を防ぐためには、送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARCなど)が設定されているかを確認する必要があります。
また、送信ドメイン認証を設定していない場合や安全性が基準以下の場合はメールが届かないようにしたり、メールの開封前に受信者に対して警告することが可能です。
危険性のない状態でメールを受信できるようにする
2つ目の導入目的は、危険性のない状態でメールを受信できるようにするためです。
メール本文や添付ファイルに悪意あるコードを仕掛けたマルウェアの対策になります。
そのようなメールを危険性のない状態で受け取るためには、メール本文にあるURLのリンクを無効化したり、添付ファイルの削除や無害化を行ってから受信するなどの対策がとれます。
従来のセキュリティ対策のようにマルウェアなどの危険なウイルスや未知のウイルスをパターンマッチングで防ぐのではなく、データそのものを削除・変換することが可能です。
メールの誤送信を防ぐ
3つ目の導入目的は、メールの誤送信を防ぐためです。メールの送信先間違いなどのヒューマンエラーの対策になります。
送信ボタンをクリックした後、メールを一時的に保留状態にし、その間に宛先間違いや添付ファイルの付け間違いなどを確認することができます。
また、保留状態にしたメールを上司など送信者以外の人が確認することで誤送信を未然に防ぐことができます。
サイバー攻撃の中でもメールの誤送信などのヒューマンエラーが原因であることが多いため、内部ミスを防ぐためにもメールセキュリティの導入は必要と言えます。
eメールのセキュリティリスクの種類
eメールは、仕事や日常生活において非常に便利なツールです。しかし、利用することで様々なリスクが生じてしまうため、リスクの種類を知っておく必要があります。
では、eメールのセキュリティリスクの種類について、具体的に見ていきましょう。
マルウェアの感染
マルウェアとは、PCやコンピュータを不正かつ有害に動作させることを目的として作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称です。
マルウェアに感染するとPCに不正アクセスされ、機密情報を盗まれたり、データを破壊されたりします。さらに乗っ取られたPCが、次のサイバー攻撃の踏み台として悪用される可能性もあります。
マルウェアに感染する原因は、USBメモリや不正サイトへのアクセスの他、フィッシングメールといったメール経由が挙げられます。
不正サイトへの誘導
フィッシング詐欺と呼ばれる偽造サイトへ誘導する手法も多く見られるリスクの一つです。
フィッシング詐欺は、オフィシャルサイトを装った偽造サイトに誘導し、個人情報を盗みだそうとする詐欺メールです。
送信元や文面を偽造したメールを不特定多数に送り付けて、本文に記載された偽造サイトへURLをクリックさせ、個人情報を盗む行為を指します。
クリックした先の偽造サイトは本物に似せて作られているため、ユーザは気付かずにIDやパスワード、クレジットカード情報などを入力してしまう恐れがあります。
標的型メール
標的型メールとは、マルウェア感染やフィッシング詐欺などに使用される悪質なメールのことを言います。
攻撃者は、事前にターゲットの情報を収集した上で、関係がありそうな内容のメールを作成し、送信してきます。また、フィッシング詐欺が不特定多数をターゲットにしているのに対し、標的型メールは特定の相手をターゲットとしています。
さらに、標的型メールの中でも金銭的被害をもたらすものをビジネスメール詐欺と呼びます。過去に偽造の請求書に大金を振り込んでしまう事件が発生した事例もあります。
人的ミスによる情報漏洩
マルウェア感染やフィッシング詐欺以外にも、人的ミスによる情報漏洩が発生する可能性もあります。
例えば、関係のない相手に機密情報を含むメールを誤って送信してしまうことが挙げられます。1対1のメールであれば被害は少ないですが、大量のメールアドレス宛に一斉送信してしまうなど数十万件と誤送信してしまう危険もあります。
eメールは、送信元を偽造できたり、メール内容を盗取される危険があるため、メール内容を暗号化することでリスクを軽減することが可能です。
eメールセキュリティ対策の種類
eメールセキュリティ対策は、決して難しいものではありません。対策ソフトやセキュリティシステムの導入だけでなく、社員一丸となって日頃から行うことで効果的な対策を行うことができます。
では、eメールセキュリティ対策の種類について、具体的に見ていきましょう。
メールや添付ファイルの暗号化
1つ目の対策は、メールや添付ファイルを暗号化することです。
なぜなら、メールを送信する際に暗号化することで、盗聴・改ざん・なりすましを防ぐことができるからです。
例えば、まだ公開されていない企業情報や誤って送信先を間違えた場合に暗号化しておくことで、改ざんなどを防ぐ効果が得られます。
機密性の高いメールをやり取りする際は、暗号化することを検討しましょう。
ウイルス対策ソフトの導入
2つ目の対策は、ウイルス対策ソフトを導入することです。
なぜなら、メールを監視し、添付ファイルやダウンロードされたファイルをスキャンして危険性のあるウイルスを検知・検出できるからです。また、同時に社内の他のPCへの感染拡大も防ぐことが期待できます。
次々と発生する新しいウイルスを検知できるようにするためには、常にウイルス定義ファイルを最新の状態に保つことが重要です。
メールセキュリティシステムの導入
3つ目の対策は、メールセキュリティシステムを導入することです。
なぜなら、メールセキュリティシステムを導入し、適切なセキュリティレベルを設定することで、より安全性が高くなるからです。
メールセキュリティシステムには、「クラウド型」「ゲートウェイ型」「エンドポイント型」などの種類がありますが、代表的な機能は「スパム対策」「メール無害化」「メール暗号化」「誤送信防止」の4つです。
ウイルス対策ソフト同様、常に最新の状態を保ち運用することが重要です。
定期的な社内セキュリティ教育
4つ目の対策は、定期的な社内セキュリティ教育を実施することです。
なぜなら、ヒューマンエラーによる情報漏洩を減らすために、社員に正しいセキュリティ知識を持つように教育することが重要だからです。
例えば、「何かおかしい」と感じた場合、送信先に確認するなどの対処法を知ることが情報漏洩を防ぐことに繋がります。
IT環境の変化に伴ってサイバー攻撃の内容も日々変化しているため、定期的な社内教育を行い、継続して実施することが大切です。
まとめ
今回は、eメールセキュリティの導入目的やサイバー攻撃を防ぐ4つのセキュリティ対策の種類について解説しました。
IT環境の変化とともにサイバー攻撃の手口や種類が変化してきており、様々なセキュリティ対策が増えていることも現状です。
企業や組織は、サイバー攻撃の脅威から機密情報を守るためにも、ぜひ本記事を参考にしてeメールセキュリティの導入を検討していただきたいです。
企業は、サイバー攻撃から情報漏洩を防ぐため、セキュリティ対策を取り入れることが大切です。インフォシールド合同会社では、サイバーセキュリティに関するサービスの見積もりやサービス提供を行っております。
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