ブログ

ウイルス対策ソフトはいらないって本当?必要性を解説

2024/01/11 ブログ

近年、様々なセキュリティ対策が進化しています。セキュリティソフトや監視ソフトの導入が一般的になりつつある中、Windowsには基本的な「Windowsセキュリティ」という仕組みが搭載されています。

 

これには高いセキュリティ機能が備わっているため、一部のユーザーからはウィルス対策ソフトの必要性が低いとの意見も聞かれます。しかし、企業においても本当にウィルス対策ソフトは不要なのでしょうか。

 

この記事では、Windowsセキュリティが搭載されたパソコンへのウィルス対策ソフトの必要性に焦点を当て、その実態について詳しく解説していきます。
 

ウイルス対策ソフトはいらないと言われる理由

ファイル - 2023-12-23T211515..

最新のWindowsパソコンには、無料の「Windowsセキュリティ」が標準で搭載されています。このセキュリティプログラムは、Windows Defenderウイルス対策を含んでおり、有料のウイルス対策ソフトを別途購入する必要がないという意識が広まっているのです。

 

もう一つの理由としては、Wi-Fiルーターを使用することで、通信が暗号化されることが挙げられます。Wi-Fiルーターはパスワードによってアクセスを制限し、通信を暗号化するため、情報漏洩のリスクを低減させます。

 

通信の安全性向上により、一部のユーザーは有料のウイルス対策ソフトを必要としないと考えているのです。ただし、これはあくまで一般的な意見であり、セキュリティ要件によっては別途の対策が必要な場合もあります。
 

Windowsセキュリティに搭載されている機能

ファイル - 2023-12-23T211604..

ここでは、Windowsセキュリティに含まれる機能について詳しく解説します。

 

ウイルスやマルウェアの実行を防止

Windowsセキュリティには、「Microsoft Defender ウイルス対策」が備わっています。このプログラムは、外部からのウイルスやマルウェアの侵入を検知し、それらの実行を防止する機能を提供しています。

 

さらに、パソコン上でのファイルのダウンロードや閲覧などを監視し、危険なソフトウェアが侵入する状況を事前に防ぐことが可能です。このプログラムは検知と防御をリアルタイムに行うだけでなく、既にダウンロードされたデータやファイルにもスキャンを実施します。

 

また、プログラムは自動的に最新の状態にアップデートされるため、手動で設定することなく定期的に最新の保護が提供されます。
 

アプリとブラウザーコントロール

不正なアプリやウェブサイトから端末を守る機能があります。迷惑な広告や個人情報を抜き取ろうとする悪質なアプリをブロックします。ただし、疑わしいウェブサイトからの保護は、マイクロソフトのWebブラウザー「Microsoft Edge」を使用している場合に限られます。

 

ファイアウォール機能

Windowsセキュリティには、ファイアウォール機能も組み込まれています。ファイアウォールは、ネットワーク通信において外部からの不正なアクセスをブロックしたり、許可された通信のみを通過させたりする機能です。

 

ただし、他のセキュリティソフトと同時に使用する場合、正常に動作しない可能性があります。
 

「誰もがウイルス対策ソフトはいらない」とは言い切れない

ファイル - 2023-12-23T211716..

確かに、Windowsユーザーの中には「Windowsセキュリティ」だけで十分なウイルス対策となる人もいるでしょう。しかし、一概にウィルス対策ソフトはいらないとは言いきれません

 

Microsoft Edgeを使用しない場合、DNSフィルタリングが利用できず、悪意のあるサイトのドメインをブロックするセキュリティ対策が行えません。また、市販のウイルス対策ソフトと比較して、Windowsセキュリティのオフラインスキャンの検出率が低い場合があります。

 

特にデジタルデバイスに不慣れな人やITリテラシーが未熟な人が利用する場合、Windowsセキュリティだけだと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります

 

より強固なセキュリティ機能を備えた専用のウイルス対策ソフトを導入することで、ネットワークをより安全に利用できます。
 

ウイルス対策ソフトを選ぶ際のポイント

ファイル - 2023-12-22T163650..

ウィルス対策ソフトを選ぶ際のポイントを解説します。
 

性能を確認する

ウイルス対策ソフトを選ぶ上で重要なポイントの一つは、性能を確認することです。性能とは、ウイルス対策ソフトの最も重要な機能である「ウイルス検出力」を指します。

 

ウイルス検出率に関しては、わずかな差でも実際に検出可能なウイルスの数に大きな影響を与える可能性があります。利用者の口コミ評判も参考にしながら、信頼性の高いウイルス対策ソフトを選ぶことが重要です。
 

対応OS(Windows・Mac)など動作環境を確認する

ウイルス対策ソフトを選ぶ際には、希望するデバイスのオペレーティングシステム(OS)に対応しているかを確認することが重要です。

 

同様に、タブレットやスマートフォンにウイルス対策ソフトをインストールしたい場合も、使用しているOS(Android・iOS)が対応しているかを確認してから選択することが重要です。

 

動作が軽いか確認する

ウイルス対策ソフトを選ぶ上での重要な要素の一つは、ソフトの動作が軽いかどうかを確認することです。ウイルス対策ソフトは通常、デバイスが稼働している間は常に動作しています。

 

しかし、動作が重いソフトの場合、PCのパフォーマンスに悪影響を及ぼし、作業に支障をきたす可能性があります。特にスペックが高くないデバイスを使用している場合は、動作の軽いウイルス対策ソフトを選ぶことが重要です。

 

近年では、クラウド上でスキャンを行う製品も登場しており、これによりデバイスへの負荷を軽減しつつ効果的なウイルス対策が可能です。また、無料体験版を試してみることで、実際の使用感を確認した上で購入することができます。
 

サポート体制を確認する

100%のウイルス感染防止を保証することは難しいため、感染やトラブルが発生した場合、または利用中に疑問や解決できない問題が生じた場合があります。

こうした不測の事態に備えて、24時間いつでも連絡できるサポートが提供されていると安心です。メールやチャットなどを通じて手軽に相談でき、的確なサポートが得られると利用者にとって頼りになります。
 

価格を確認する

セキュリティ対策ソフトを選ぶ際には、価格を確認することが重要です。無料ソフトと有料ソフトがあり、それぞれのメリットとデメリットを比較して選ぶ必要があります。

 

無料ソフトのメリットは、コストなしで手軽にウイルス対策ができることです。しかし、広告表示により動作が重くなることやサポートがないことがデメリットです。

 

一方で、有料ソフトは付加機能が豊富であり、サポート体制が無料ソフトと比べて手厚いです。広告表示がなく動作が軽いのも利点ですが、料金がかかることがデメリットです。

 

家族で利用する場合は、必要なデバイスが全てインストールできるものを選ぶとお得です。
 

付加機能を確認する

ウイルス対策ソフトを選ぶ際には、ウイルス検出以外の付加機能も注意深く確認することが重要です。特にネットショッピングやネットバンキングを利用する場合は、「個人情報を保護する機能」が重要で、これによりネット詐欺対策が強化され、安心して利用できます。

 

総合的なセキュリティ戦略の構築

ファイル - 2023-12-20T145642..

必要なソフトを選ぶ際に、企業において重要なのは「運用ルール」です。異なる企業では様々なアプローチが取られています。

 

例えば、
・PDF以外の添付ファイルの送受信を制限する
・添付ファイルの送信にはクラウドサービスを利用するよう指定できる
・特定のフォルダの資料に対して複製や印刷を禁止する
などが挙げられます。

 

これらの対策はセキュリティソフト導入だけではカバーできない部分であり、運用ルールを厳密に定め、遵守することで多くのヒューマンエラーを回避できます

 

さらに、セキュリティソフト以外にも、資産管理ツールを活用してユーザーの行動を監視し、セキュリティの最新状態を確認することが可能です。このように、ルールやシステムの導入を含めた包括的な戦略の構築が重要です。
 

まとめ

昨今、インターネット犯罪が巧妙化しています。したがって、対策としてセキュリティの規則や仕組みを確立することが極めて重要です。

 

ビジネスを長期間にわたり展開していく上で、不必要なリスクを避けていかなければいけません。事前の対策が不十分であると、トラブルが発生した際、その解決に多くの資金と時間がかかることがあります。

 

システム開発においても、セキュリティの側面から見た視点は非常に重要であり、一旦は安価な選択をしたが、後に大きな問題が発生したという事例は、決して少なくありません。

 

そのため、脆弱性に対応できる経験豊富な業者に相談してみるのがおすすめです。インフォシールド合同会社では、高い技術力と深い知識でお客様の不安にお応えいたします。

 

自社のパソコンのセキュリティに対して不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。


まずは気軽に相談してみる