パソコンにセキュリティソフトはいらない？必要性を分かりやすく解説します | 見積も可能な脆弱性診断を行っている業者は情報発信にも力を入れております

 

昨今ではデジタルデバイスやネットワークが、私たちの日常生活において不可欠なツールとなりました。しかし、便利になった反面、あなたのパソコンが常にサイバー犯罪のリスクにさらされていることを知っていますか。

 

安全にインターネットを利用していくためには、セキュリティソフトの導入が必要です。この記事では、なぜパソコンにセキュリティソフトを導入しなければいけないのか、その理由を詳しく解説します。

パソコンにセキュリティソフトがいらないと言われる理由

最近ではパソコンを購入する際に、セキュリティソフトを購入しない人も増えてきました。なぜでしょう。その理由について解説します。

 

パソコンを購入した際に標準装備されているから

1つ目は、最初からパソコンに標準装備されているからという理由です。

 

以前は「Windowsセキュリティ」が搭載されていても、その性能はあまり高くはありませんでした。しかし、Windows10以降、Windowsセキュリティの性能が大きく向上したため、「有料のセキュリティソフトは不要だ」と考えるユーザーが増加したのです。

 

セキュリティソフトそのものが不要だからではなく、「Windowsセキュリティの性能が良くなったので、追加で有料ソフトを購入しなくてもよくなった」という意味が込められています。
 

Wi-Fiルーターで通信が暗号化されるから

2つ目は、家庭やオフィスで使用されるWi-Fiルーターを利用することで通信が暗号化されるからという理由です。

 

Wi-Fiルーターには各機器を識別するSSIDが設定されており、接続する際にはKey（パスワード）を入力する必要があります。このパスワードの設定により、自宅のWi-Fiへの不正なアクセスを防ぐことができます。

 

さらに、通信を暗号化することで情報漏洩のリスクも軽減されます。暗号化方式には複数の選択肢がありますが、その中で最も安全性が高いとされるAES方式を選択することで、セキュリティの向上が期待できます。

 

逆に、通信が暗号化されていないネットワークでの接続は、外部からの不正なアクセスや情報の不正取得のリスクが高くなります。したがって、必ずしもセキュリティソフトが不要であるとは言い切れません。
 

そもそも「セキュリティソフト」って何？

セキュリティソフトとは、コンピューターをさまざまなサイバー攻撃から保護するためのソフトウェアです。これは、ウイルスに対するワクチンや銃弾に対する防弾チョッキのような存在だと言えます。

 

セキュリティソフトを導入していないコンピューターは、様々な脅威に対して無防備な状態です。今はインターネット上で何でもできてしまう時代ですので、お使いのパソコンにセキュリティソフトがインストールされていない方は、早めに対応する必要があります。

 

セキュリティソフトには、以下のような機能があります。

・Webアクセスフィルタリング（フィッシング対策）
・ウイルス、マルウェアの検知・駆除
・パスワードマネージャー
・ネットバンキング保護
・ホームネットワーク保護
・パーソナルファイアウォール
・迷惑メールフィルタリング

 

少し前のものと比べて、さまざまな脅威に対処できるようになりました。近年ではスマートフォン向けのセキュリティソフトも提供されています。

 

パソコンにセキュリティソフトを入れるべき人の特徴

Windowsセキュリティが搭載されているからと言って、油断してはいけません。なぜなら、Windowsセキュリティには「必要最低限のセキュリティ」しか備えていないからです。

 

ライフスタイルによっては、Windowsセキュリティだけではサイバー犯罪を防ぎきることができない場合もあります。ここからは、セキュリティソフトを追加で導入すべき人の特徴について解説します。
 

仕事で個人のパソコンを使用する人

仕事で個人のパソコンを使用する方は、より高度なセキュリティ環境を確立するためにも、セキュリティソフトを導入することをおすすめします。

 

企業用パソコンがマルウェアの影響を受けた場合、個人の情報だけでなく、機密情報や社外秘のデータ、顧客情報なども漏洩のリスクが生じます。セキュリティインシデントは企業の信頼を損なう可能性があり、経営や業務にも大きな影響を及ぼします。

 

会社から提供されたパソコンであれば、既にセキュリティソフトが導入されているかもしれません。しかし、プライベートのパソコンを仕事で使う場合には、個人でセキュリティソフトを導入する必要があります。
 

ネットワーク上でお金のやり取りをする人

お金のやり取りをネットワーク上で行う習慣のある方は、セキュリティソフトを検討した方が良いでしょう。お金のやり取りには、ネットバンキングや通販サイトの利用者が含まれます。

 

特にクレジットカード番号や銀行口座情報などを入力する場合は、強固なセキュリティ環境が必要です。

 

セキュリティソフトを導入していれば、パスワード管理機能やセキュアブラウザ（通常のブラウザよりもセキュリティが強化されたもの）機能を活用して、安全にお金のやり取りを行うことできます。
 

オンラインゲームをする人

オンラインゲームを楽しむ方やゲームのオンライン機能を利用する方は、セキュリティソフトの導入が不可欠です。ゲームソフトやインストールデータ（修正パッチ、アップデートパッチ、改造データなど）には、ウイルスが侵入している可能性があります。

 

デバイスの動作遅延が気になる場合は、動作が軽い「ゲームモード」を備えた製品を検討するのも良いでしょう。ゲームモードに切り替えることで、セキュリティレベルを維持しつつ、ゲームプレイ中の快適な動作環境も確保できます。

 

巧妙化するサイバー攻撃の脅威に立ち向かうために

今やパソコンやスマートフォンの進化は急速に進んでおり、それに伴ってサイバー攻撃も巧妙で複雑な手法を用いて私たちを狙っています。このような状況から、セキュリティソフトの重要性はますます高まっています。

 

前述の通り、Windowsには基本的なセキュリティ機能が備わっています。Web検索や動画視聴程度の利用だけであれば、標準搭載されているセキュリティソフトでも十分対応できるかもしれません。

 

しかし、仕事で使用したりお金のやり取りをしたりするのであれば、優良のセキュリティソフトを導入するのがおすすめです。

 

一部のサービスでは、無償のセキュリティソフトが提供されているケースもありますが、その提供背景や理由を確認する必要があると言えます。お金をかけて開発したソフトを無料で提供しているということには、背後に何らかの理由があるはずです。

 

今や個人向けのサイバー攻撃であっても、多額の金銭的被害が発生する可能性は十分に考えられます。自身の現状を考慮し、適切な対策を講じることが求められます。

 

どのセキュリティソフトを選んだらよいか分からないという方は、セキュリティのプロに相談してみるのもおすすめです。あなたにあったセキュリティをアドバイスしてもらえます。

 

→あなたにあった「セキュリティソフト」について相談してみる

 

まとめ：Windowsユーザーも用途によってはセキュリティソフトの導入を検討すべき

Windowsセキュリティは優れた標準機能ですが、セキュリティ環境をより一層強固にするためには、有料セキュリティソフトの導入が不可欠です。

 

特にオンラインショッピングサイト（例: Amazon、メルカリ）を利用する方や、仕事でパソコンを使用する方にとっては、情報漏洩の防止のために「セキュリティソフト」の導入が強く求められます。

 

安全に管理されたセキュリティ環境を構築することで、サイバー攻撃などのトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。